食・スイーツ

ひとり分のごはんを丁寧に。手抜きと手間ぬきの違い

 ひとり分の食事になると、つい「自分ひとりだし、簡単でいいか」と、ありあわせで済ませてしまう。
そんな日が続いていませんか。

家族のために腕をふるってきた人ほど、自分ひとりのためには手をかけにくいものです。
でも、ひとり分のごはんこそ、自分をいたわる大切な時間です。

「手抜き」と「手間ぬき」は、似ているようで違う

 「手抜き」と聞くと、なんだか後ろめたい気持ちになります。
けれど、ここで大切にしたいのは「手間ぬき」という考え方です。

手抜きは、自分への手間を惜しんで、なんとなく雑に済ませてしまうこと。
一方で手間ぬきは、面倒な工程は上手に省きながらも、自分をきちんといたわること。

同じ「楽をする」でも、心の向きがまるで違います。
毎日きちんと料理をしなくてもいい。
けれど、自分のために整えるという気持ちだけは、そっと残しておきたいものです。

ひとり分こそ、自分をいたわる食卓に

 ひとりの食事は、つい品数が減り、同じものに偏りがちです。
研究でも、ひとりで食べる食事は食欲が落ちやすいと指摘されています。

だからこそ、少しだけ栄養を意識してみてください。

健康長寿ネットによると、たんぱく質は体をつくり、筋力や抵抗力を保つために欠かせない栄養素です。
卵、豆腐、納豆、魚、肉。
手軽なもので構わないので、毎食ひと品、たんぱく質を添える。
それだけで、食卓はぐっと頼もしくなります。
自分の体を養うことは、これからを元気に過ごす土台づくりでもあるのです。

身がまえる必要はありません。
冷蔵庫に卵や豆腐、納豆を常備しておけば、忙しい日でもひと品すぐに足せます。
缶詰のサバやツナ、冷凍の野菜も、心強い味方です。


「ちゃんと作らなきゃ」と気負うより、「ひと品足す」くらいの軽い気持ちでいるほうが、長く続きます。

手間をかけずに、豊かに食べる小さな工夫

 豊かな食卓は、手間の多さでは決まりません。
少しの工夫で、気軽に整えられます。

たとえば、市販のお惣菜に、ゆでた野菜や薬味をひとつ添えるだけで、ぐっと自分らしい一皿になります。
休みの日に常備菜を作り置きしておけば、忙しい日も安心です。
お気に入りの器に盛りつけたり、彩りをひとつ加えたりするだけでも、食事の楽しさは変わります。
完璧を目指さず、「これならできる」を積み重ねていきましょう。

季節を取り入れるのも、楽しい工夫です。
旬の野菜や果物をひとつ食卓に置くだけで、その時季ならではの彩りと香りが加わります。

窓辺の見える席で食べる、好きな音楽を流す、お気に入りの箸を使う。
そんなちょっとした演出も、ひとりの食事をやさしい時間に変えてくれます。

自分のためにつくる食事は、自分を大切にする時間

 ひとり分のごはんを整えることは、ただお腹を満たすことではありません。
「自分をちゃんと養おう」という、自分への小さな約束です。

誰かに見せるためでも、評価されるためでもなく、自分のために、ていねいに食べる。
その時間を持てる人は、きっと心も体も穏やかに満たされていきます。

手間はぬいても、自分への思いやりはぬかない。
そんな食卓を、今日から少しずつ。
あなたのための一皿を、どうぞ楽しんでください。

キラビュー編集部

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