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「使う力」も大切な人生後半のお金リテラシー

お金のリテラシーというと、貯める、増やす、守る、といった言葉を思い浮かべる方が多いかもしれません。
もちろん、それらはとても大切です。

けれど、人生後半に向けてもうひとつ意識したいのが、「使う力」です。
せっかく大切に蓄えてきたお金を、自分の暮らしを豊かにするために、上手に活かす力。

今日は、お金との新しいつきあい方を考えてみます。

「貯める」だけでは、お金は活きてこない

実は、多くの人が「お金を使うこと」に、思いのほか慎重です。
内閣府などの資料を見ても、年齢を重ねても預金をほとんど取り崩さず、大切に持ち続ける傾向があると示されています。

将来への備えは、もちろん欠かせません。
けれど、「いつか」のために我慢し続けて、使う機会を逃してしまうのは、少しもったいないこと。
同じ調査でも、旅行やレジャーを楽しみたいという気持ちは、しっかり持っている人が多いと報告されています。

蓄えたお金は、使われてはじめて、あなたの暮らしの中で活きてきます。

お金は、暮らしを豊かにする「道具」

お金は、それ自体が目的ではなく、暮らしを豊かにするための「道具」です。
通帳の数字を眺めて安心することも大切ですが、その一部を、自分の喜びや楽しみのために使ってみる。
それも、立派なお金の知恵です。

これまで、家族のためや将来のためにと、自分の楽しみをあと回しにしてきた方も多いのではないでしょうか。
これからは、その時間とお金を、少しずつ自分のために使ってもいい時期です。
「使う」ことに、どうか後ろめたさを感じないでください。

道具は、しまい込んでいるだけでは、その力を発揮できません。
使ってこそ、暮らしを助け、毎日を彩ってくれます。

お金もそれと同じ。
少しだけ財布のひもをゆるめて、自分の「やってみたい」に応えてみる。
その一歩が、これからの日々を、ぐっと豊かにしてくれます。

満足度が高いのは、どんな使い方?

では、どんな使い方が心を満たしてくれるのでしょうか。
さまざまな研究では、物を所有することよりも、旅や学び、人と過ごす時間といった「経験」にお金を使うほうが、満足感が長続きしやすいと言われています。

おいしい食事を誰かと囲む。
行きたかった場所へ出かける。
新しいことを学んでみる。

そうした経験は、思い出として心に残り、何度でもあなたを温めてくれます。
高価である必要はありません。
自分が「うれしい」と感じることに、無理のない範囲で使う。
それが、満足度の高いお金の使い方です。

もうひとつ、心を満たしてくれるのが「誰かのために使う」ことです。
孫やお世話になった人へのちょっとした贈り物、応援したいお店での買い物。
自分以外の誰かの笑顔のために使ったお金は、自分の喜びにもなって返ってきます。

お金の使い道に「正解」はありません。
あなたの心が動く先に、使ってみればいいのです。

自分を喜ばせるために、賢く使う

お金のリテラシーとは、ただ増やし、守る知識のことではありません。
自分の人生を豊かにするために、賢く、心地よく使う力もまた、大切なリテラシーです。

もちろん、将来の安心とのバランスは欠かせません。
心配なときは、お金の専門家に相談しながら、自分なりの「使いどき」を見つけていけば大丈夫です。

守るお金と、楽しむお金。

その両方を上手に持って、これからの毎日を、自分の手で豊かに彩っていってください。
お金は、あなたの人生を応援するための、心強い味方なのですから!

<参考>
内閣府「令和6年度 年次経済財政報告」家計の金融資産に関する分析(資産の取り崩し傾向、旅行・レジャー等への消費意欲) https://www5.cao.go.jp/j-j/wp/wp-je24/h03-01.html

金融庁 金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書「高齢社会における資産形成・管理」 https://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/tosin/20190603/01.pdf

キラビュー編集部

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