
「これ、なあに?」
「どうして空は青いの?」
子どものころは、世界が「わからないこと」であふれていて、その一つひとつが宝物のようにきらめいていました。
ところが大人になると、いつのまにか「もう知っている」という顔をするのが上手になります。
今日は、そんな顔をちょっと脇に置いて、忘れていた「わからない楽しさ」を取り戻すお話です。
学んでいる人は元気な人が多い
おもしろいデータがあります。
内閣府の調査によると、大人世代のうち、半数を超える人が、この一年のあいだに何らかの「学び」を経験しているそうです。
学びといっても、試験や資格のためとは限りません。
趣味の教室、地域の講座、本やテレビ。
形はさまざまです。
そして、学び続けている人ほど、生きがいを感じ、心身ともにいきいきと過ごしている——
そんな傾向も指摘されています。
新しいことを知る時間が、毎日に小さな張りを生んでくれるのです。
「わからない」はゴールではなく入り口

大人が学びから遠ざかってしまう理由のひとつに、「わからないのは恥ずかしい」という気持ちがあります。
でも、本当にそうでしょうか。
「わからない」は、行き止まりではありません。
むしろ、新しい世界への入り口です。
知らないことに出会えるのは、まだまだ広がる余白があるということ。
誰かに点数をつけられるわけでも、急いで覚える必要があるわけでもありません。
「へえ、そうなんだ」と感心する。
その瞬間こそが、学びのいちばんおいしいところです。
好奇心の種はどこにでもある
知的好奇心を取り戻すのに、特別な準備はいりません。
日々のあちこちに、種は転がっています。
気になった言葉を、その場でスマートフォンで調べてみる。
散歩の途中で見かけた花の名前を知ろうとしてみる。
子や孫に「それ、どうやるの?」と教わってみる。
テレビの解説番組や、無料の動画講座をのぞいてみる。
どれも、立派な学びの一歩です。
ひとつ調べると、また次の「なぜ?」が顔を出す。
その芋づる式の楽しさにハマったら、もうこちらのものです。
もし、ひとりだと続かないなら、誰かと一緒に学ぶのもおすすめです。
地域のカルチャー教室や公民館の講座には、同じ「知りたい」を持つ仲間がいます。
「これ、どういうこと?」と気軽に言い合える相手がいると、わからないことが、ますます楽しくなります。
学びは、新しい人とのつながりも連れてきてくれるのです。
「へえ!」が毎日を新しくする
大人の学びに、締め切りも合格点もありません。
あるのは、「知るって楽しい」という、ただそれだけの気持ちです。
ひとつ「へえ!」が増えるたびに、見慣れた景色が少し違って見えてきます。
世界は、いくつになっても、知らないことでいっぱい。
そう思えたら、毎日はぐっと豊かになります。
何かを始めるのに、遅すぎるということはありません。
今日見つけた小さな「わからない」を、どうか大切に。
それがあなたのこれからを、ワクワクするものに変えてくれますよ!
<参照>
内閣府 世論調査(「生涯学習に関する世論調査」より、学習活動への参加状況と学びへの意向)
https://survey.gov-online.go.jp/


