学び

AIに何をどう頼めばいい?「話しかけ方の4つの型」

 生成AIを使ったことがある人は、日本ではまだ26.7%
ただ、その前の年は9.1%でしたから、1年で3倍に増えたことになります。
急に、みんなが使いはじめているのです。

使っていない人の理由で多いのは、「生活や業務に必要ない」、そして「使い方がわからない」
この2つが、それぞれ4割近くを占めています。

でも、じつは「使い方」は、ほとんど覚えることがありません。
必要なのは、頼み方の型が4つだけ。今日は、そこだけをお伝えします。

AIは「親切だけど経験ゼロの新人」

 イメージをつかむために、たとえ話をひとつ。

生成AIは、世界中の文章を読んできた、ものすごく物知りで、ものすごく親切な新人だと思ってください。
ただし、あなたの事情は何も知りません
だから「いい感じにやっといて」では、いい感じになりません。

新人に仕事を頼むときと同じです。
誰に向けたものか。どのくらいの長さか。どんな調子で。
——これを言葉にしてあげれば、驚くほど的確に返してくれます。

型1:役割を与える

 まず、相手に立場を渡します。

「あなたは、やさしい言葉で説明するのが得意な家庭科の先生です」

これを一行足すだけで、返ってくる答えの難しさが変わります。
「編集者として」「旅行のプランナーとして」「英会話の先生として」。
役割は、なんでも構いません。

型2:条件を3つそえる

 誰に・どのくらい・どんな調子で。この3つです。

「町内会の回覧板に載せる文章を書いてください。
読むのは近所の方々です。300字くらいで、堅すぎない、やわらかい言葉づかいでお願いします」

条件がないと、AIは長く、固く、当たりさわりのない文章を出しがちです。
逆に言えば、条件さえ添えれば、あなたの欲しい形に近づきます。

型3:言い直す

 一度で完璧を求めないでください。
ここが最大のコツです。

「もう少し短く」 「最初の一文を、もっと親しみやすく」 「別の案を3つ出して」

会話を続けるように、注文をつけていく。
AIは何度言い直されても、まったく嫌な顔をしません
この遠慮のなさこそ、機械に頼む最大の利点です。

型4:数字と固有名詞は自分で確かめる

 そして、いちばん大事な型。
AIは、もっともらしい間違いを、堂々と言うことがあります
人名、日付、金額、法律の条文。
こうした事実は、そのまま信じてはいけません。

AIに考えてもらい、事実は自分で確かめる。
この線引きさえ守れば、こわいことは何もありません。
あわせて、住所や口座番号などの個人情報は入力しない
これも約束ごとです。

まずは今日の一つだけ

「新しい情報にアンテナをはっている」

(じゅんさん・66歳男性・東京都)

「変化は挑戦や勉強だと考えている」

(グランマミッキーさん・64歳女性・千葉県)

 そんな気持ちがあるなら、あとは最初の一言だけです。

今日はこれだけ、を1つ選んでやってみてください。

  • 献立に困っている人へ:「冷蔵庫に、鶏むね肉・なす・トマトがあります。
    30分以内で作れる夕食を3案、材料と手順つきで出してください。」
  • 手紙が書けずにいる人へ:「お世話になった方へのお礼状の下書きを。
    旅先でいただいた贈り物のお礼で、200字ほど、丁寧すぎず、あたたかい言葉で。」
  • 旅行の予定がある人へ:「3泊4日の京都旅行。
    歩く距離を短めに、午後は屋内で過ごせる場所を中心に、1日あたり3か所までの行程案を作ってください。」

無料で使えるものが、いくつもあります。
スマホのアプリをひとつ入れて、上の文をそのまま打ち込むだけ。
5分で、返事が来ます

使う側になるのは一往復から

 うまくいかなくても、それでいいのです。
「もう少しこうして」と言い直せば、また返ってきます。
使う側になるというのは、その一往復を始めてみる、というだけのことなのですから。

<参照>
総務省「令和7年版 情報通信白書」個人におけるAI利用の現状(生成AIの利用率、利用しない理由) https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r07/html/nd112210.html
総務省「令和7年版 情報通信白書(概要)」
https://www.soumu.go.jp/main_content/001019264.pdf
「生き方に関する読者アンケート」(読者の声)

キラビュー編集部

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