
夏になると、電気代の明細を見るのが少し憂うつになります。
だからといって、エアコンをがまんするのは、いちばんやってはいけない節約です。
暑さで体調をくずせば、医療費のほうがずっと高くつきます。
目指すのは「涼しさはそのまま、支出だけ下げる」。
今日は、今日から手が動く5つの方法をお伝えします。
手1:フィルターを2週間に1度ふく
いちばん効くのに、いちばん忘れられているのがこれ。
資源エネルギー庁の試算では、フィルターが目詰まりしたまま使う場合と、掃除した場合とで、年間およそ990円の差が出ます。
ほこりが詰まると空気の通りが悪くなり、エアコンが余計な力を使うからです。
やり方は簡単。
前面のカバーを開け、フィルターを外して、掃除機でほこりを吸う。
汚れがひどければ水洗いして、しっかり乾かす。
目安は2週間に1度。「1日と15日」と決めてしまうと忘れません。
手2:設定温度ではなく「室温」を見る
環境省が勧めているのは、「室温28℃」。
ここで大事なのは、エアコンの設定温度ではなく、部屋の温度だということです。
設定を28℃にしても、西日が入る部屋では室温が30℃を超えていることもあります。
逆に、涼しい日は26℃設定でも室温は十分下がっています。
必要なのは温度計です。
1,000円ほどの温湿度計をリビングに1つ置く。
これが、いちばん確実な節電道具になります。
なお、設定温度を1℃ゆるめると、冷房時の消費電力はおよそ13%減ると見込まれています。
1℃の差は、思っているより大きいのです。
手3:扇風機を「風の運び屋」にする

エアコンの冷気は、床にたまります。
そこで扇風機やサーキュレーターを、エアコンの下から部屋の奥へ向けて回す。
冷たい空気がかき混ぜられ、体感温度が下がります。
扇風機を足すと、設定温度を1〜2℃上げても同じ涼しさで過ごせます。
扇風機の消費電力はエアコンよりずっと小さいので、足し算ではなく引き算になる、めずらしい家電の使い方です。
手4:医療費は「限度額」を先に知っておく
夏は、体調をくずしやすい季節でもあります。
もしもの入院に備えて、高額療養費制度を確認しておきましょう。
医療費が一定額を超えた場合、あとから払い戻される、あるいは窓口での支払いが上限までで済むしくみです。
加入している健康保険の窓口で「限度額適用認定証」(マイナ保険証があれば手続き不要な場合もあります)について聞いておく。
この一手間で、「入院=家計の大打撃」という不安が、ずいぶん小さくなります。
手5:旅行費は「平日・早割・近場」で3割落とす
夏の出費の三本柱、最後は旅行です。
- 日をずらす:お盆を1週間ずらすだけで、宿代は大きく変わります
- 早割を使う:交通も宿も、早期予約の割引が用意されています
- 近場にする:移動費が減ったぶん、宿のランクを上げる
「自分が『価値がある』と感じたものだけを買うようにしている」
というお声のとおりです。
削るのではなく、配分を変える。
楽しみを減らさずに支出だけ下げるコツは、この考え方に尽きます。
涼しさは買う。むだだけ削る
エアコンを止めるのではありません。
フィルターをふき、温度計を置き、扇風機を回す。
今日できるのは、この3つだけ。それだけで、この夏の明細は、きっと少し軽くなります。
<参照>
「生き方に関する読者アンケート」(読者の声)
資源エネルギー庁「無理のない省エネ節約(空調)」(フィルター掃除・運転時間の省エネ効果と金額) https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/general/howto/airconditioning/index.html
環境省「家庭部門のCO2排出実態統計調査(エアコンの使い方)」(室温28℃の考え方) https://www.env.go.jp/earth/ondanka/kateico2tokei/energy/detail/06/
厚生労働省「高額療養費制度を利用される皆さまへ」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryouhoken/juuyou/kougakuiryou/index.html




