
料理がおっくうになる理由は、腕でも気力でもなく、道具にあることが少なくありません。
引き出しを開ければ、使わない道具がぎっしり。
重い鍋、切れない包丁、洗いにくいざる。
取り出すのが面倒な台所は、それだけで一品減らします。
そこで、道具を減らし、選び直しましょう。
目指すのは、「軽い・少ない・洗いやすい」。この3つです。
鍋は2つあれば足りる

まず、鍋。片手鍋(直径16〜18cm)と、浅型のフライパン(直径24〜26cm)。
この2つで、ほとんどの料理はできます。
大切なのは、重さ。片手で持ち上げて、手首がつらくないか。
お店で必ず持ち上げてみてください。
鋳物の重い鍋は、料理はおいしくなりますが、洗うときに腕が悲鳴を上げます。
そして、ふたが共有できるサイズを選ぶこと。
収納がぐっと楽になります。
包丁は1本を研いで使う
包丁は、三徳包丁を1本。それを、月に1度、研ぐ。
切れない包丁は、力が要り、手が滑り、危ないのです。
研ぎ器は千円台からあります。
研ぐのが面倒なら、ホームセンターや刃物店の研ぎサービスを使いましょう。
1本数百円です。
切れる包丁で切ったトマトの断面は、それだけで料理が楽しくなります。
まな板は「2枚」に増やす
減らす話の中で、唯一「増やす」提案がこれです。
- 大きいまな板1枚(野菜用)
- 小さい薄手のまな板1枚(肉・魚用。洗いやすい樹脂製で)
分けておくと、洗う手間が減り、衛生的です。
そして小さいほうは、軽くて片手で扱えるもの。
重いまな板は、それだけで「今日はやめておこう」の理由になります。
買い足すならこの3つ
道具を減らしたうえで、あると本当に楽になるものを3つだけ。
- キッチンばさみ(袋を切る、ねぎを切る、肉を切る。まな板いらず)
- 保存容器(同じサイズで4個)(重ねられて、冷蔵庫が整います)
- ピーラー(よく切れるもの)(皮むきが苦にならなくなります)
「同じサイズで揃える」——これが、片づく台所の合言葉です。
今日は引き出しを1つだけ空にする
具体的な提案を。今日、キッチンの引き出しを1つだけ選んで、中身を全部出してください。
そして、この1年で使ったものだけを戻す。
残ったものは、箱に入れて、3か月。
使わなければ、手放していい。
「量ではなく質を高めて心を満たしたい」
という声のとおり、道具もまた、質の話です。
少ない道具が料理を軽くする
いい鍋が2つ、切れる包丁が1本。
それだけで、明日の台所は、ぐっと立ちやすい場所になります。
<参照>
「生き方に関する読者アンケート」(読者の声)
農林水産省「食育に関する意識調査報告書」(食事づくりの状況、食生活の実態)
https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/ishiki.html
消費者庁「調理器具・包丁の安全な使用について(暮らしの注意喚起)」
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/




