食・スイーツ

必要な栄養をラクに手軽に!料理研究家・大瀬由生子先生に教わるお役立ちレシピ

 年齢を重ねた今こそ、必要な栄養を考え、健康で元気に動ける体をキープ!

そのためにも日々の食事づくりは「“ラクに・手軽に・おいしく”がいちばん」と、料理研究家の大瀬由生子先生。
特別な準備をしなくても「今日から作れるレシピ」を教えていただきました。

短い時間ですぐできる!栄養たっぷりお味噌汁

お鍋とコンロで

<用意するもの(ひとり分)>
・水…200cc
・だし…かつお節(2~3g)や昆布(5×1cmくらい)など好みで
・味噌…大さじ1
・具…好みのもの

「だしは、粉末でもかまいません。具と一緒に水に入れて火にかけ、汁ごといただきましょう」

(大瀬先生)

 味噌は、発酵食品でありタンパク源でもあります。
具には家にある野菜を入れて、食物繊維もとりましょう。
豆腐、油あげ、卵を組み合わせれば「タンパク質」もとれます。

「具に火が通ったら、火を止めて味噌を溶き入れてできあがり。火を通さなくても食べられる食材は、最後にふりかけてもOKです」

(大瀬先生)

ダイコンなどの根菜、きのこを入れれば、噛んで食べるお味噌汁に。
水煮の根菜に豚肉を入れて煮込めば、豚汁も簡単です。

火を使わずにお湯を注いで1分味噌汁

<用意するもの(ひとり分)>
・熱湯…100~150cc
・かつお節(5~6g)
・味噌…大さじ1/2

 包丁もコンロも使いたくないというときでも大丈夫です。

お椀やカップにかつお節と味噌を入れ、お湯を注ぐだけでお味噌汁のできあがり。
かつお節は、立派なタンパク源です。

「かつお節や味噌の量は好みで調節してくださいね。とろろ昆布や乾燥野菜を散らしてもいいし、トマトや梅干しを入れても、さっぱりしておいしいですよ!」

(大瀬先生)

常備しておけば味つけ不要!お味噌使いの調味料

 味噌は、お味噌汁だけのものではありません。
発酵食品であり、大豆の良質なタンパク源でもある味噌を、毎日の食卓に取り入れていきましょう。

「スティック野菜にそのままつけたり、おにぎりに塗ったりするだけでもいけるのですが、ほかの食材と組み合わせると、味が変化して楽しいんですよ」

(大瀬先生)

パンや焼き肉・焼き魚に|味噌と練りゴマのディップ

<用意するもの>
・味噌…大さじ1
・練りゴマ…大さじ1.5

 2つの食材を混ぜて塗るだけの簡単レシピ。
バゲットや食パン、焼き肉、焼き魚の味つけにぴったりです。

「ゴマの風味をアクセントにしました。おろしニンニクをちょい足しすると、お酒にも合います」

(大瀬先生)

甘みをプラスしてやさしい味に|万能味噌だれ

<用意するもの>
・味噌…大さじ1
・砂糖…大さじ3~4
・しょう油…小さじ2
・すりゴマ…大さじ1

 すべて混ぜ合わせるだけの甘い味噌だれです。

「おにぎり、お餅など、塗ってから焼くと香ばしさがたまらない一品に。食欲がないときにも、おすすめです」

(大瀬先生)

ゆでたコンニャク、焼いた厚揚げにもぴったり!
少し多めに作っておくと、いざというときのお助けになりますね。

腸活にもなる発酵食|いつも冷蔵庫に漬け物を

 発酵食品に分類される漬け物は、おいしさが増すことはもちろん、保存がきくこともポイントです。
少し多めに作り、ごはんと味噌汁に添えれば、彩り豊かな食卓に。

「わたしは、小腹がすいたときのおやつ代わりにもしています。パリパリ、ポリポリ噛んでいると、アイデアもわいてくるんですよ」

(大瀬先生)

おやつにも!?味つけ不要のラッキョウ&キュウリ

<用意するもの>
・ラッキョウ漬け(味は好みで)…5~6個
・キュウリ…1/3本
・ゴマ油…少々

 ラッキョウとキュウリをせん切りにして和えたら、ゴマ油をかけるだけという手軽な一品です。

「水溶性食物繊維としてイチオシのラッキョウを使いました。おやつとしてつまむくらいお気に入りのメニューです」

(大瀬先生)

ダブルの発酵パワー|味噌とヨーグルトで漬け野菜

<用意するもの>
・プレーンヨーグルト…100g
・味噌…50g
・好みの野菜…100~150g

 ヨーグルトと味噌をよく混ぜて保存袋に入れ、食べやすい大きさに切った野菜を漬け込みます。
冷蔵庫に7~8時間おけば完成です。

保存期間は冷蔵庫で1週間ほど。
朝、漬けておけば、お夕飯のおかずになりますね。

「ごはんがすすみます! 薄くスライスして、おやつ代わりにもなります!」

(大瀬先生)

どのレシピも、特別な用意をしなくても作れるものばかり。

「包丁を使わなくてすむ食材なら、手でちぎってもいいんです。手をかけた料理もステキですが、手をかけなくてもおいしく作ることはできるんですよ」

(大瀬先生)

小腹満たしにひと口|甘酒ヨーグルト

<用意するもの(ひとり分)>
・甘酒(米麹タイプ)…大さじ1
・プレーンヨーグルト…大さじ3
・すりごま または きな粉…小さじ1

 すべて混ぜ合わせて、小鉢に盛るだけ。ほんのり甘い、発酵×発酵のやさしい味わいです。

「すりごまでもきな粉でも、お好みでどうぞ。きな粉にすると、大豆の風味でまた違ったおいしさになりますよ」」

(大瀬先生)

ライターが実食!そのお味は?

教わって作ってみた味噌とかつお節の1分味噌汁は、シンプルなのに驚くほどおいしい一杯でした。
疲れたとき、温かい汁物があると心がほっとなごみます。

「自分のための食事づくり、役に立てていただけたらうれしいです!」

(大瀬先生)

大瀬 由生子(おおせ ゆうこ)

一般社団法人日本糀文化協会代表理事・料理研究家。

日本の発酵文化、とりわけ糀の魅力を現代の暮らしへ伝える第一人者。発酵・食育をテーマに、行政・企業・教育機関での講演、料理指導、商品開発など幅広く活動している。イタリア、フランス、台湾など国内外で発酵講座を開催し、日本の発酵文化の普及にも力を注ぐ。

「教育に発酵を!」を理念に、保育園や小学校での味噌づくりや「こども和食検定」を通じて、次世代へ和食と発酵文化をつないでいる。

著書45冊以上(海外翻訳版多数)。
水産庁水産政策審議委員(2019~2023年)を歴任。
NHK「あさイチ」、Eテレ「小雪と発酵おばあちゃん」などテレビ出演も多数。
食と発酵文化を通して、人と地域、未来をつなぐ活動を続けている。

まつもと のぶこ

・大学卒業後、出版社勤務を経てフリーランスのライター&編集者
・マインドフルネススペシャリストのほか、アロマ、フラワーエッセンスなどセラピー系の資格あり
・娘ひとり、バツイチのキラジェネ
・好きなこと→ピアノを弾くこと、写真を撮ること、お芝居を見ること、本を読むこと