60代の3大肌悩み、でもお手入れは裏切らない。――お金と時間をかけて前向きに向き合っている人が半数以上!

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記事 / コラム

60代女性に肌悩みについて聞いたところ、エイジングサインである「たるみ・シワ・シミ」を気にしている人が多いことがわかりました。その対処法としてどんなスキンケアをしているかを聞くと、積極的にお手入れしている人がほとんど。エイジングサインを諦めず、前向きにきれいを手に入れようとしている点を紹介します。

60〜70歳の女性22人(平均64.5歳)に「Q.1 60代になってから肌の状態や肌悩みはどう変わりましたか?」と自由回答で聞きました。回答の内容から分析した結果がこちらです。

Q.1 60代になってから肌の状態や肌悩みはどう変わりましたか?

その肌悩みについてキーワードを抽出して、2ポイント以上のあがったものがこちらです。次のような悩みが多くあげられました。

肌悩みは、たるみ・シワ・シミの3つが突出しており、60代女性の3大肌悩みとしてあげられることがわかりました。女性にとって鏡を見てエイジングサインを見つけるのはがっかりするものです。しかし、それは自分と向き合って美しくいたいという表れ。スキンケアを見直す第一歩を踏み出しているともいえます。

✔悩みが深刻になった

シミに悩んでいます。両頬のシミがファンデーションで隠しきれなくなり、化粧をするたびどんよりとした気分になり落ち込みます。(ペコ、60歳女性、東京都)

顔、首のシワ、たるみが増えた。ガン見したくない。(らりあ、62歳女性、岐阜県)

シミは昔からありましたが、たるみやむくみで顔が大きく見えてしまうこと。(わさび、62歳女性、東京都)

✔良くなった部分も

年相応のたるみしわはありますが、肌自体は今の方が綺麗だと思います。(M.O、66歳女性、岡山県)

30代まで、とても肌が弱く、様々な対処をしてきました。表情筋エクササイズや良いスキンケアに出会い、60代の今の方がお肌の悩みは軽減しています(ちーちゃん、68歳女性、東京都)※一部抜粋

肌悩みが深刻になる一方で、良くなった部分がある人も。「肌自体は綺麗」「肌の悩みは軽減」といった声が集まりました。回答を見ると、年齢に対するお手入れをしっかり続けていることがわかります。これを見ると、「お手入れは裏切らない」と感じさせてくれます。60代になると自分自身の肌をしっかりとわかっていることに加えて、肌自体も安定したしなやかさを備えてきているのかもしれません。

次に「肌のお手入れ自体はどのように変えていきましたか?」を自由回答で聞きました。回答を見ると、全体にお手入れを念入りにしたり、エステ、美顔器を導入する人が多いことがわかります。このほか、具体的な成分名をあげて効果的なスキンケア化粧品を導入しているという回答も多くありました。そのなかでも目立っていたキーワードは「シートパック」「保湿」。毎日のお手入れのなかで基本となる保湿を重視したり、丁寧で続けやすいシートパックを導入しているという回答も多くありました。

Q.2 肌のお手入れ自体はどのように変えていきましたか?(自由回答の中からお手入れキーワードを抽出。2ポイント以上を集計)

美白に特化したローションや美容液に切り替えたり、美容医療を利用しています。(ペコ、60歳女性、東京都)

リフトアップの美顔器や、シートパックの使用(わさび、62歳女性、東京都)

レチノール、ナイアシンアミドなどの原液を化粧水に混ぜて使っています。毎日のフェイスマスクパックはかかせません。(T.T、63歳女性、神奈川県)

また、回答のなかには、「これをやめた」という次のようなものもありました。

メイクしないでお肌を休ませる日を作ったこと(ユミ、64歳女性、東京都)

マッサージはシワの原因と聞き、絶対にしない(らりあ、62歳女性、岐阜県)

次にスキンケアにかける時間とお金について聞いたところ、時間・お金ともに半数以上の人が増えたと回答。ここでも60代になって積極的に肌のお手入れをしている様子がうかがえました。

Q.3 スキンケアにかける時間は40~50代の頃と比べて変わりましたか?

Q.4 スキンケアにかけるお金は40~50代の頃と比べてどう変わりましたか?

「スキンケアにかける金額が増えた」という人で多かったのは、月に1万円程度増えたとの回答。美容効果のあるスキンケアアイテムを増やしたり、新たなアイテムを導入したことが考えられます。その一方で「減った」という回答も2割未満ですがありました。その理由を見ると、「シンプルなケアに変えた」「安くて品質の良いものを買う」というもの。スキンケア意欲自体が低下しているわけではなく考え方をスイッチしていることがわかりました。

現代の60代はエイジングサインの3大肌悩みを抱えていることがわかりました。一方で肌自体はきれいになっているという声も。たしかにきめ細やかで透明感のある肌を備えた60代の女性は多いように思います。また、肌のお手入れについては、時間やお金をかけて努力している様子がうかがえます。前向きなお手入れで意欲的にきれいを保ちたいと考えている人が多いからこそ、実際に見た目年齢が若くいられるのでしょう。がんばってお手入れを続けている人はキラキラと輝いているに違いありません。


今回のアンケート調査概要:
調査期間:2025年6月
調査方法:Webアンケート
調査対象:全国の60〜70代の女性22名

(ライター)

岡本のぞみ
食やワイン、美容、旅の分野を中心に執筆。女性の視点を活かして、キラキラと輝くヒントを文章で届けている。ワインエキスパートを取得し、40代からレストランのソムリエとしても勤務。前向きな挑戦を続けている。