60代以降の女性がヘルスケアで重視するのは、タンパク質&筋トレ!――アクティブに生きるヘルスケア

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60代になると、食生活やヘルスケアを見直す人が多くなります。その志向の変化を聞いたところ、タンパク質や筋トレを重視していることがわかりました。50代までとは変わる意識の変化について、その中身をチェックしてみましょう。

60〜71歳の女性22人(平均64.9歳)に60代以降の食生活についてアンケートを実施。「食生活を見直したかどうか」「食生活で気をつけていること」について聞いたところ、次のような回答が得られました。

Q.1 60代に入ってから食生活を見直しましたか?

60代に入ってから食生活を見直したと回答した人は7割近くになることがわかりました。食生活はカラダに大きな影響を与えるのは間違いありません。これらを見直したということは「これからも健康でいたい」というポジティブな意識が大きいことの表れといえるでしょう。

次に「60代以降、食生活で気をつけていることを教えてください」と自由回答で聞きました。そのキーワードを抽出して、2ポイント以上あがったものがこちらです。

Q.2  60代以降、食生活で気をつけていることを教えてください。

全体で見ると「野菜を多めにとる」「脂っぽい食事をさける」といったヘルシー志向のキーワードが多くあげられていましたが、結果として最もポイントが高かったキーワードは「タンパク質」。かつては野菜中心の和食が推奨されてきました。現在はそれに加えて「元気で動けるカラダ」を求めて、タンパク質を重視する傾向があります。目指す60代像がアクティブになったのにともなって、食生活の意識も変わってきている結果となりました。

次にヘルスケアについての時間と意識の変化についてアンケート。「ヘルスケアにかける時間」「50代とくらべたヘルスケア志向の変化」について聞いたところ、次のような回答が得られました。

Q.3 ヘルスケアにかける時間は40~50代の頃と比べて変わりましたか?

ヘルスケアにかける時間が増えたという人が6割以上を占めました。40〜50代のときよりも何かしらやることを増やしている人が多い証拠。ヘルスケアに対する意識だけではなく、実際に行動に移している人が多いことがわかりました。

Q.4 ヘルスケア意識や志向は、50代とくらべてどのように変化しましたか?

さらに「ヘルスケア志向の変化」を自由回答で聞きました。そのキーワードを抽出したところ、「筋トレ・筋肉を重視」をあげた人は全体の55%。「歩く」「エクササイズ」などのゆるやかな運動キーワードではなく、より積極的な運動が連想される「筋トレ・筋肉」が自然に出てくるのが、現代の60代女性のアクティブさだと実感しました。

実際の自由回答もチェックしてみましょう。

✔筋トレ・筋力を重視

スタイルは気になるが、筋力を重視するようになった(はなまる、61歳女性、福島県)

筋力アップ、80代になっても歩ける筋力をキープすること(エリリング、65歳女性、神奈川県)

筋力アップのための筋力トレーニングを取り入れるようになった(シェリー、66最女性、兵庫県)

50代は80kgあった体重を60歳から始めたダイエットで52kg迄落とし、現在筋肉量で60kgまで持ってきて、スタイルも気にするようになった(洋子おーまま、67歳、愛知県)

✔体重よりもバランスを重視

体重よりも体脂肪率やサイズを気にするようになった(わかぽん、61歳、東京都)

身体のバランスを考えたストレッチなど元気であることを一番に考えるようになった(えみやん、65歳女性、大阪府)

60代になってくると、カラダづくりへの意識が変わってきます。食生活を見るとヘルシー志向ながらもタンパク質はしっかり取ることを意識し、ヘルスケア全体では筋トレや筋力を重視していることがわかりました。いずれも、アクティブに行動することを考えた選択肢。これからも自分の足で旅行趣味に意欲的に活動していきたい思いが表れる結果となりました。


今回のアンケート調査概要:
調査期間:2025年6月
調査方法:Webアンケート
調査対象:全国の60〜70代の女性22名

(ライター)

岡本のぞみ
食やワイン、美容、旅の分野を中心に執筆。女性の視点を活かして、キラキラと輝くヒントを文章で届けている。ワインエキスパートを取得し、40代からレストランのソムリエとしても勤務。前向きな挑戦を続けている。