年齢を重ねると洋服選びやコーディネートに対する悩みは増えがち。いつのまにかできたマイルールに縛られているのかもしれません。そこで今回は60代のファッションモデルにコーデのヒントを聞きました。そこには目からウロコのアイデアが満載。明日からの新しいファッションにトライしてみたくなるはずです!
いつもより色や柄を派手めに!

これまで敬遠していた鮮やかなグリーンのワンピースを、友人の勧めで思い切って着てみたところ「その色、似合う!」と大好評。鏡に映った自分がちょっと新鮮で、嬉しい発見でした。それ以来、明るい色にも挑戦しています。(Rei、62歳女性、東京都)
模様の入ったワンピースを着てみたら、しっくりきた(Maririn、62歳女性、茨城県)
息子がハワイで結婚式を挙げた時にきたアロハドレスは向こうのお母様にステキと言われて、お世辞でも嬉しかったです。(Y.Yさん、64歳女性、東京都)
意匠性のある素材や柄のパンツが好きなのでよく着るのですが、らしくておしゃれだと褒めてもらえる(Chiko、65歳女性、兵庫県)
黄、オレンジ、赤、緑など強烈な色が入ったインド綿のワンピースを着たのですが、ファッション好きな息子に「それいいじゃん」と言われたのが、とても嬉しかったです(エリリング、65歳女性、神奈川県)
「明るくビビッドな色を取り入れたり、大胆な柄物を身につけてみたら、案外似合った」という声がたくさん上がりました。ビビッドな色合いや大きな柄は、顔色を明るく見せてくれたり、動きを与えてくれたりするため、実は60代のキラビュー世代にはぴったり。「こんなの似合わない」という心のストッパーをはずしてみましょう!
普段着ない冒険アイテムを投入
ブラウスとロングスカートが意外にも似合ってました(まり絵、63歳女性絵、東京都)
丈の短いシャツ。おなか周りを隠すような着こなしが多かったが、鏡を見てハッとした(M。Y、64歳女性、東京都)
若い子がはくダボっとしたジーパン履いてみると案外似合っていて子供達にいいねと言われた(chi、65歳女性、北海道)
いつの間にか「これは若い子の着るものだから」とか「トップスは襟付きブラウス、ボトムはスリムパンツ」と決めこんで、アイテムの選択肢を狭めていませんか? 体型や年齢を理由に諦めていたものを着てみると、そのほうが自分をスタイルアップさせてくれたという思いがけない自分へのサプライズが待っています。試着してみるだけなら、お金もいりません。どんどんいろいろなアイテムを試してみましょう。
骨格診断で自分の骨格に合うアイテムを取り入れる

私はウェーブタイプなんですがオーバースタイルが意外と似合いました(ローズ、65歳女性、東京都)
骨格診断をしてみると、自分が得意なアイテムがわかるので、おすすめです。自分の好みでファッションを選び続けていると、シンプルでタイトなアイテムが似合うストレートタイプの人がかわいらしいラブリーなスタイルを好むというように、実は似合うものとは真逆を選んでいるというのはよくある話。客観的に何が似合うのかを知っておくと、幅も広がりますし垢抜けられます。
和服をファッショナブルにコーデ
ワンピースの上から着物をアレンジしてみたら結構イケてると高評価でした(マリリン、66歳女性、愛知県)
上品な伝統美は60代の知的美人にこそ似合うアイテム。日本人からするとちょっと奇抜な発想に思えますが、着物をアレンジしたり、着物をコーディネートに加えるのも案外キラビュー世代を輝かせてくれます。まずは「着物とハット」などいつもの着物コーデに1つ洋のアイテムを投入するだけでもOK。美術館や観劇など、ちょっとあらたまった場所がおすすめです。
異素材をおしゃれにコーデ

リサイクルショップで購入したZARAの黒地花柄ロングワンピースと黒レース柄ブラウスを組み合わせ、フェルトの帽子レース付き、クリーム色ロングブーツを組み合わせてみた時、素敵!と言って頂きました(E.H、69歳女性、神奈川県)
ノースリーブのレースのワンピースに花のモチーフの着いたジャケットは評判が良かったです(M.O、66歳女性、岡山県)
バナリパの黒地に花柄のミディスカートにトップスはZARAのノースリーブの黒のブラウス、二の腕隠しに下に同じくZARAの半袖黒のニットを着たらブラウスがベストのようにみえて違和感なく収まりました(nokkie、69歳女性、東京都)
レースや革など、異素材をファッションに加えると、立体感が出ておしゃれ。「なんだかコーディネートが単調」に見えると思ったときは異素材の出番です。最近はZARAやバナナリパブリックなどのブランドはアイテムも多く、その分いろいろな柄や素材のものがリーズナブルに揃えられています。まずはプチプラで購入してみてください!
昔、着ていたものをリバイバル投入
40年前に購入したマダムニコルのアンサンブルを着たら色んな方に褒められました。良いものは何年経っても着られますね(M.Y、73歳女性、東京都)
大切にとっておいた洋服を取り出してみると、時代が一周してリバイバルなトレンドになっていることもしばしば。上質なものはいつの時代に着ても、合わせるアイテムやアクセサリー1つで生まれ変わることもあります。洋服は、断捨離するだけではなく、活かしてみる方向もあります!
ファッションがマンネリがちなときに思い出したいチェックポイント
- いつもより色や柄を派手めに!
- 普段着ない冒険アイテムを投入
- 骨格診断で自分の骨格に合うアイテムを取り入れる
- 和服をファッショナブルにコーデ
- 異素材をおしゃれにコーデ
- 昔、着ていたものをリバイバル投入
ファッションはただTPOに合わせて着るものではなく、自分を彩ってくれるもの。ちょっと大胆に冒険してみると、きらきらと輝いている自分がいることに気づきます。ファッションは自分のオーラをつくりだすものなのです。同世代モデルが教えてくれたチェックポイントを参考に自分だけのファッションを探してみてください!
※本記事に掲載しているアンケートデータは、2025年6月に女性モデルとして活躍する22名を対象にした「60〜70代のファッションに関する意識調査」のアンケートをもとに構成しています。
岡本のぞみ
食やワイン、美容、旅の分野を中心に執筆。女性の視点を活かして、キラキラと輝くヒントを文章で届けている。ワインエキスパートを取得し、40代からレストランのソムリエとしても勤務。前向きな挑戦を続けている。