
かつて定年後の住まい選びといえば、人生を静かに締めくくるための場所探しを意味していました。
しかし人生100年時代を迎えた今、その定義は劇的に変化しています。
定年後も働く意欲や知的好奇心にあふれた大人たちにとって、住まいは新しい人生を自分らしく謳歌するための「活動拠点」へと進化!
「どこで暮らすか」を決めることは、「これからの人生をどうデザインするか」と同じ意味です。現代の大人世代が選ぶ、拠点選びの正解を探ります。
4割以上が「都会派」。利便性と刺激が人気の理由?
キラビューが読者を対象に実施したアンケート調査によると、住まいの選択肢は「都会」「郊外」「地方」の3つに分かれましたが、その内訳には現代らしい傾向が表れました。
最も支持を集めたのは「都会派(44.2%)」。次いで、根強い人気の「郊外派(34.9%)」、そして憧れと現実の間で揺れる「地方派(20.9%)」と続きます。
住む場所別に見る利点と懸念点
なぜ今、大人世代は都会を目指し、あるいは郊外に留まるのか。それぞれのメリットと、見逃せない課題を整理しました。
| 場所 | 主な選ぶ理由 | 利点 | 懸念点・課題 |
| 都会 | 利便性がよい 刺激がある | 医療や介護など福祉が充実している 車がなくても交通手段が選べる | 住居費や食費などの生活コストが高い 近所付き合いが少なく、孤立しやすい |
| 郊外 | 都会と田舎のいいとこどりができる | ほどよい利便性と自然環境のよさの両方を享受できる | 車が必要 昨今増加する住宅街の空き巣や詐欺被害 娯楽を楽しむ仲間ができるか |
| 地方 | 自然を活かした趣味が楽しめる | 家庭菜園やハイキングなどのスローライフをすぐに体験できる 生活費や介護サービス費などがおさえられる | 医療や介護、商業施設などのインフラ整備が不足している 地域特有の濃い人間関係がある |
読者のリアルボイス:私がその場所を選んだ理由

場所選びの基準は人それぞれ。アンケートに寄せられた、キラジェネ世代の「納得の選択」をご紹介します。
◾️都会派
「大きな病院が近くにある。スポーツやアートなど身近にある」
「何処に住んでも同じですが、車がなくても不自由ない生活は必要かなぁ~と。 自分の足で歩いて生きていきたい」
「映画や素敵なお店、ファッションなど楽しみたい」
◾️郊外派
「現在、ちょうど田舎と都会の間にいて、利便性も良いし、すぐに田舎へも行かれる。程よいです」
「多少の自然も感じつつ、便利な所に住んでいたい」
「あまり田舎だと病院等が充分ではないし、逆に都会は心が落ち着かないので」
◾️田舎派
「安心安全な食生活ができるから」
「土いじりが好きなので家庭菜園がしたい」
「海辺の別荘地に住んでいます。子供の頃からの夢を実現しています」
後悔しないために。失敗を避ける「3つのチェックポイント」
どの場所を選んでもいい面と難しい面がありますが、今までの自分の暮らし方とこれからどのように暮らしていきたいかを考え、家族とも相談して慎重な場所選びをすることが大切です。
暮らす場所を決めることは、その後の人生に大きく影響を及ぼします。
想定外の失敗を避けるために、以下のポイントをチェックしましょう。
・10年後の自分: 免許を返納し、今より体力が落ちたとき、その場所で自立した生活が成り立ちますか?
・防犯と管理: 一戸建ての維持管理や防犯対策を講じ続ける「資金力」と「体力」の備えはありますか?
・心の居場所: 家族以外に、ふらっと立ち寄って話ができる仲間やコミュニティが近くにありますか?
まとめ
いつまでも元気に充実した毎日を過ごすためには、生活と心身の安定が欠かせません。今まで暮らしてきた場所を離れること、今まで仕事してきた場所を離れることは、大きな決断を迫られるまさにターニングポイント。
家族ともよく話し合い、一度にすべてを変えるのではなく、できる範囲から少しずつ新しい基盤を導入していくような形で、将来設計してみませんか?
年齢の壁を越え、ワクワクしながら挑戦できるものを探したり、見つけたりできるのは、キラジェネ(※)ならではの特権です!
※キラジェネとは=人生の後半を、ポジティブ&アクティブに楽しみたい世代のこと。
<出典>
キラビュー「60~70代の生き方(ライフスタイル)に対する意識調査」(2025年6月)



