
かつて「定年」は区切りでしたが、人生100年時代の今は、蓄積したスキルを携え自分をアップデートする「第二の幕開け」!
「どこで暮らすか」に加え、「どう働くか」をセットで描く、ワクワクする人生設計が注目を集めています。
「田舎暮らし」には慎重、でも「貢献」したい
キラビューのアンケートでは、興味深い傾向が浮かび上がりました。
「田舎派」を希望する人はわずか20.9%。約8割が都会や郊外を望んでいます。医療インフラや移動の利便性を重視する、大人世代のシビアで論理的な判断の表れです。
移住先で働きたいシニアが9割超

一方、「働くこと」への意欲は、非常にアグレッシブです。地域とつながるプラットフォーム『スマウト』の調査によれば、移住や二拠点生活に関心を持つ50代以上の93.6%が「移住先での就業」を希望!
拠点が都会であれ地方であれ、「キャリアを活かし、誰かの役に立ちたい」という強い意志が共通しています。


また、産業雇用安定センターの調査(2025年7月)によると、大企業に勤務するミドルシニアの中で、50代後半の約4割が「定年前後または雇用延長後に転職・独立したい」と回答し、「これまでと違う新しい仕事に取り組みたい」という前向きな意思があることがわかりました。

しかし移住先で働くことに対して不安もあることが、「スマウト」の調査結果からわかりました。「年齢を受けて入れてくれるか」が最多、その次が「仕事が見つかるか」です。
地方企業が渇望する「ミドルシニア」の経験値

現在、地方の企業における人手不足は、経営を揺るがす深刻な課題となっています。2025年度上半期の人手不足倒産は過去最多を更新し、多くの企業が存続の危機に直面しています 。
こうした状況下で、日本商工会議所の調査(2024年9月)では、企業の約6割が「外部のシニア人材の受け入れに前向き」と回答 。特に求められているのは、以下のような「都市部での経験」に基づいた力です。
DX推進の旗振り役
デジタル化の波に乗り切れていない地方企業において、業務効率化のアドバイスができる人材 。
現場の意識改革
外部ならではの視点で「思いもよらない解決策」を提示し、組織に新たな刺激を与える力 。
マネジメントと若手育成
豊かな社会経験に基づいた、円滑なコミュニケーションと組織運営のスキル 。
こうした需要と供給を繋ぐため、自治体の協力のもとで「住まい」と「仕事」をセットで提供するマッチングサービスも増えており、大人世代が安心して挑戦できる環境が整いつつあります 。
失敗しないための「助走期間」の作り方
とはいえ、長年築いてきた今の生活を一気に変えるのは勇気がいるでしょう。まずは「暮らし」と「仕事」の相性を確かめるための、賢いステップを踏むことをお勧めします。
- 「多拠点居住」からスタートする: 二拠点生活でその土地の利点と難点(利便性や防犯、人付き合いなど)を肌で感じてみたりする「お試し期間」を設けましょう 。
- 「健康寿命後」の自分をシミュレーションする: 今は元気でも、将来的に自由に動けなくなった時のことを想定しておく必要があります。10年後の自分の視点で見極めることが大切です 。
- 経験とスキルを「地域課題」に掛け合わせる: 仕事で培った専門知識はもちろん、コミュニケーション能力も、地方企業にとっては貴重な解決策になります。自分のやりがいと安定収入を両立できるポイントを、じっくり検討してみましょう 。
まとめ
定年後も充実した毎日を過ごすためには、生活と心身の安定が欠かせません 。
年齢という数字に縛られず、新しい土地で誰かに必要とされる喜びを感じながら、もう一度自分を更新していく。
そんな「攻めの人生設計」を、今日から描き始めてみませんか?
<出典>
キラビュー「60~70代の生き方(ライフスタイル)に対する意識調査」(2025年6月)
カヤック「地域との暮らし方、関わり方について」(2025年12月12日)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000891.000014685.html
産業雇用安定センター「ミドルシニア世代のセカンドキャリアに関する意識調査」(2025年7月)https://www.sangyokoyo.or.jp/topics/2025/s0r8v000000026mw-att/mid-senior-secondcareer-jobsanko.pdf
帝国データバンク「人手不足倒産の動向調査(2025年度上半期)」 (2025年10月)
https://www.tdb.co.jp/report/economic/20251006-laborshortage-br25fyh/
日本商工会議所・東京商工会議所「人手不足の状況および多様な人材の活躍等に関する調査」(2024年9月5日)
https://www.tokyo-cci.or.jp/file.jsp?id=1204020



