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名作と、もう一度。今の自分で味わう名著・名画・名曲

 若い頃に読みかけて、途中で閉じてしまった一冊。
当時はピンとこなかった映画や音楽。
それらをふと手に取り直すと、不思議なほど胸に沁みてくる——。
そんな経験は、ありませんか。

名作は、いつでもそこで待っていてくれます。
人生の後半は、若い日に通り過ぎた「定番」を、今の自分でもう一度味わい直す、またとない時期。
今日は、名著・名画・名曲との、心地よい再会のお話を。

「定番」も楽しみとして味わうもの

「教養として読んでおかなきゃ」
「有名だから観ておかなきゃ」
名作には、そんな”宿題”のような響きがつきまといがちです。

でも、本当はその逆。
名作は、義務で向き合うものではなく、楽しみとして味わうものです。
全部を制覇する必要もありません。

気になった一冊、心が呼ばれた一曲だけで十分。
「読まなきゃ」を手放して、「読みたい」に従ってみる。
そう思えた瞬間から、名作はぐっと身近な存在になります。

今の自分だからわかることがある

 同じ作品でも、出会う年齢によって、受け取るものはまるで変わります。

若い頃には退屈に思えた小説が、いくつもの別れや出会いを重ねた今は、一行一行が深くしみ込んでくる。
当時は意味のわからなかった歌詞が、ふいに自分の人生と重なって涙がにじむ。
それはあなたがこれまで歩んできた時間が、作品を受け取る器を、豊かに育ててきた証です。

今のあなたにしか味わえない景色が、名作の中には確かにあります。

名作と過ごす時間は幸福感につながる

 こうした文化との関わりは、心の充足にも結びついています。
文化庁の調査によると、映画や音楽、美術などを実際に鑑賞している人の幸福感は、鑑賞しない人より高いという結果が出ています。

鑑賞されているジャンルは、映画がもっとも多く、次いで音楽、美術と続きます。
物語や旋律、絵画に心を動かされる時間は、それだけで日々をやわらかく満たしてくれるのですね。

暮らしに、ひとつ「定番」を

 難しく考えなくて大丈夫。
今日から、暮らしにひとつ「名作」を迎えてみましょう。

積ん読のまま眠っている本を、一冊だけ開いてみる。
若い頃に好きだった一曲を、もう一度かけてみる。
気になっていた名画を、週末にゆっくり一本。

それだけで、いつもの一日に深みが生まれます。

「父が映画音楽好きで、実家にレコードが残っています。父を偲んで、懐かしい映画音楽を聴いてみたいと思っています」

(Rei・60代・東京都)

名作との再会は、ときに大切な人との思い出も、そっと連れて来てくれます。

あなたの「もう一度」が人生を豊かにする

 名作は、若い日のあなたと、今のあなたをつなぐ橋のようなもの。
読み直し、聴き直し、観直すたびに、新しい発見と、深い味わいが待っています。

どうぞ、肩の力を抜いて。
「あれ、もう一度味わってみようかな」。
その小さな思いつきから、あなたの毎日は、もっと豊かに彩られていきます。

<参照>
キラビュー「趣味・推し活に関する読者アンケート」
文化庁「文化に関する世論調査」(文化芸術の鑑賞と幸福感の関連/映画31.1%・音楽24.8%・美術22.5%)
https://www.bunka.go.jp/tokei_hakusho_shuppan/tokeichosa/pdf/94109101_01.pdf

キラビュー編集部

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