
お金は、不安になるためにあるのではなく、安心と楽しみのためにあるもの。
働き方や暮らし方が少しずつ変わっていくこの時期は、お金とのつきあい方を見直す、いいタイミングでもあります。
仕事を続けている方も、ひと区切りつけた方も。
これからの暮らしを自分らしく楽しむために、お金とどう向き合っていくか。
今日はこれからのお金との、心地よい付き合い方を考えてみます。
まず、家計の「形」を知っておく
不安をやわらげる第一歩は、自分の家計の「だいたいの形」を知ることです。
収入のかたちは、人それぞれです。
働いて得る分もあれば、年金などの収入もあります。
たとえば総務省の家計調査では、年金が中心の世帯の場合、収入と支出はおおむね近い水準でやりくりされていることが示されています。
働きながらの方なら、その分、暮らしにゆとりも生まれます。
大切なのは金額の多い少ないよりも、入ってくるお金と出ていくお金のバランスを、自分なりに把握しておくこと。それだけで、ぼんやりとした心配は、ずいぶん軽くなります。
「守るお金」と「楽しむお金」を分ける

家計を整えるコツは、お金を二つに分けて考えることです。
ひとつは、住まいや食費、医療など、暮らしを支える「守るお金」。
もうひとつは、旅行や趣味、人との時間に使う「楽しむお金」です。
この二つを分けておくと、「使っていいお金」がはっきりして、お金を使うときの後ろめたさが消えていきます。
守りばかりに偏らず、楽しみの分もきちんと確保する。
そのバランスこそが、毎日の充実につながります。
分けるときに役立つのが、固定費の見直しです。
通信費や保険、使っていないサブスクなど、毎月決まって出ていくお金を一度点検すると、思わぬ余裕が生まれることがあります。
守るお金を少しスリムにできれば、その分を、心おどる楽しみへ回せます。
一度見直せば効果がずっと続くので、はじめの手間をかける価値は十分にあります。
「価値がある」と思えるものに堂々と
人生の後半は、お金の使い方そのものが、すっきりと変わっていく時期でもあります。
見栄のための買い物や、なんとなくの出費が減り、「本当に自分が大切にしたいもの」へとお金が向かっていく。
キラビュー読者からも、こんな声が届いています。
「自分が『価値がある』と感じたものだけを買うようにしています」
流行や周囲ではなく、自分のものさしで選ぶ。
その軸が定まると、お金を使うことが、もっと心地よくなります。
これまで自分の楽しみをあと回しにしてきた方こそ、今度は自分のために、堂々と使っていい時期です。
編集部おすすめ・楽しむお金のつくり方
ここからは、編集部の独断と偏見も込めて、具体的な「はじめ方」を三つご提案します。
1. 楽しむお金は、先に取り分ける
残ったら使う、ではうまくいきません。
毎月のやりくりが見えてきたら、無理のない範囲で(目安は手取りの1割ほど)「楽しむ用」のお金を、別の口座や封筒に先取りしておきましょう。
“使っていいお金”が目に見えると、罪悪感なく楽しめます。
2. 固定費は、効果の大きい順に
①スマートフォンを格安プランへ(月数千円下がることも)
②使っていないサブスクを解約
③保険の保障内容を見直し
④電気・ガスのプランを比較
この順で点検すると、削れた分がそのまま「楽しむお金」に変わります。
一度直せば効果がずっと続くのが、固定費の良いところです。
3. 使い道は「モノより経験」に
半年に一度の小さな旅、観劇や推し活、学びの講座など、思い出に残る経験を優先すると、満足感が長く続きます。
「次はあれをしよう」という予定が、毎日の張り合いにもなります。
守るだけでなく、楽しむことも忘れずに
家計の状況は人それぞれ。
大きな判断に迷うときは、お金の専門家に相談を。
守るお金で土台を整え、楽しむお金で日々を彩る。
その両輪で、これからの暮らしを、自分らしく豊かにしていきましょう。
<参照>
キラビュー「生き方に関する読者アンケート」
総務省統計局「家計調査報告(家計収支編)2024年(令和6年)平均」
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01toukei07_01000267.html




