
「自分史」と聞くと、分厚い本を書くようなイメージがあります。
だから、たいていの人が手をつけません。
でも、目的を思い出してください。
本を作ることではなく、これまでを整理して、これからを決めやすくすること。
内閣府の調査では、学ぶ理由として「人生を豊かにするため」が45.8%と上位に並びます。
人生の棚卸しは、まさにその学びです。
しかも、必要なのは紙1枚と、10行だけ。
1枚目:10行の年表を書く
まず、A4の紙を横に置いて、左から右へ、線を1本引きます。
それがあなたの人生の時間軸です。
そこに、「大きく変わった出来事」を10個だけ書き込みます。
進学、就職、引っ越し、結婚、出産、転職、親との別れ、病気、退職、再開したこと。
——年号は、うろ覚えで構いません。
10個に絞るのが大事です。
絞ると、自分が何を大事にしてきたかが、自然と浮かび上がります。
2枚目:3つの問いに答える
年表ができたら、裏に3つだけ、答えを書きます。
- いちばん自分らしかった時期は、いつか
- やめてよかったことは、何か
- もう一度やりたいことは、何か
この3問が、自分史のいちばんおいしいところです。
過去を懐かしむためではなく、3つ目の答えを見つけるために書くのですから。
写真は「10枚」だけ選ぶ

次に、写真です。アルバムでも、スマホの中でも構いません。
人生から10枚だけ選ぶ。
10枚に絞ろうとすると、迷います。
その迷いこそが、自分にとって何が大事だったかを教えてくれます。
選んだ10枚は、紙にプリントして、封筒に入れる。
年表と一緒にしまっておけば、それが立派な自分史です。
手紙を1通書いてみる
もうひとつ、おすすめの方法があります。
お世話になった人に、手紙を1通書く。
先生でも、上司でも、友人でも。
「あのときは、ありがとうございました」
——それだけで、当時の自分がくっきり戻ってきます。
出しても、出さなくてもいい。
書く行為そのものが、棚卸しになります。
「書いて心をケアする」という言葉があるように、言葉にすると、気持ちは整います。
日曜の午前は紙を1枚と鉛筆を
具体的な提案です。
今度の日曜、紙を1枚とペンを用意して、10行の年表を書いてみてください。
所要時間は、30分もかかりません。
そして、裏の3問目——「もう一度やりたいこと」。
そこに書いた言葉が、あなたの次の予定になります。
過去を書くのはこれからのため
自分史は、締めくくりの作業ではありません。
次に何をするかを、決めるための作業です。
紙を1枚、用意してみませんか。
<参照>
内閣府「生涯学習に関する世論調査(令和4年7月調査)」(学習する理由)
https://survey.gov-online.go.jp/r04/r04-gakushu/
国立国会図書館「レファレンス協同データベース(自分史の作り方に関する資料)」
https://crd.ndl.go.jp/reference/
「生き方に関する読者アンケート」(読者の声)




