

呼吸は、わたしたちが生まれてからずっと、休まず続けている営みです。
あまりに自然で、ふだんは意識することもありません。
けれど、その呼吸に少しだけ気持ちを向けてみると、心と体に思いがけない変化が訪れます。
お金も道具もいらず、いつでもどこでもできる!
そこで今回は、1日3分の深呼吸がもたらす、うれしい効果をご紹介します。
ふだんの呼吸は、思いのほか浅くなっている
忙しく過ごしていると、呼吸は知らないうちに浅く、速くなりがちです。
気がかりなことがあるとき、緊張しているとき、息を詰めるようにしている自分に気づくこともあるかもしれません。
浅い呼吸が続くと、体に取り込む酸素が減り、なんとなく落ち着かない感じが続きます。
だからこそ、一日に少しだけ、意識して深く呼吸する時間を持つことが大切です。
たったそれだけで、張りつめていた心と体が、ふっとゆるんでいきます。
深い呼吸が、心と体をゆるめてくれる
ゆっくりと深い呼吸には、気持ちを落ち着かせる確かな力があります。
厚生労働省のメンタルヘルスの情報でも、深い呼吸をくりかえすことで体の緊張がほぐれ、不安や緊張がやわらぐと紹介されています。
ゆっくり息を吐くと、体を休ませる神経のはたらきが優位になり、リラックスした状態へと導かれていくのです。
ストレスがやわらぎ、眠りの質が整うことにもつながります。
呼吸を整えることは、心を整えることでもあるのです。
おもしろいのは、呼吸が心と体の両方につながっているということ。
緊張すると呼吸が浅くなるように、反対に、呼吸をゆっくり深くすれば、心も自然と落ち着いていきます。
気持ちを直接コントロールするのは難しくても、呼吸ならいつでも自分の意思で変えられます。
だからこそ深呼吸は、ざわついた心をそっと整えるための、とても心強い手立てになるのです。
1日3分、いつでもできる深呼吸のやり方

やり方は、とてもシンプルです。背筋をゆるやかに伸ばし、軽く目を閉じて、おなかに手を当てます。
まず、口から3秒ほどかけて、ゆっくり息を吐ききります。
次に、鼻から3秒ほどかけて、おなかがふくらむのを感じながら息を吸い込みます。
これをくりかえすだけ。吐く息を、吸う息より少し長めにするのがコツです。
朝起きたとき、ひと息つきたいとき、眠る前。
一日のどこかで3分、自分のための呼吸の時間をつくってみてください。
慣れてきたら、好きな時間や場所と組み合わせるのもおすすめです。
朝、カーテンを開けて光を浴びながら。お茶を待つあいだに。
布団に入ってから、その日一日をねぎらうように。
決まった場面とセットにすると、無理なく習慣として続けやすくなります。
うまくできているか気にする必要はありません。
ただ、ゆっくり吐いて、ゆっくり吸う。それだけで十分です。
呼吸は、いつでも自分のそばにある味方
うれしいのは、呼吸はいつでも、あなたのすぐそばにあるということ。
特別な場所も、準備もいりません。
気持ちがざわついたとき、ほっとしたいとき、すぐにその場で頼れる、いちばん身近な味方です。
深く息を吐いて、ゆっくり吸う。
たったそれだけで、心と体は少しずつ整っていきます。
今日から、一日に3分の深呼吸を。
その小さな習慣が、あなたの毎日を、もっと穏やかであたたかなものにしてくれます。
さあ、まずは今、ゆっくりひとつ、深呼吸してみませんか?
<参考>
厚生労働省「こころもメンテしよう」こころと体のセルフケア「腹式呼吸をくりかえす」 https://www.mhlw.go.jp/kokoro/youth/stress/self/self_03.html




