旅行

もしもの旅先で口をきいてくれる封筒1枚

 旅の準備というと、着替えとカメラと、行き先の地図。
——それも大事ですが、もうひとつ、封筒1枚ぶんの備えを足しておくと、旅の安心感がまるで変わります。

備えは、心配のためではありません。
安心して思いきり楽しむためのものです。
今日は、その中身を具体的にお伝えします。

封筒に入れる5点セット

 100円の封筒を1枚用意して、次のものを入れておきます。
旅のあいだ、バッグの内ポケットへ。

  1. お薬手帳のコピー(または薬局アプリの画面を印刷したもの)
  2. 飲んでいる薬の名前と量を書いたメモ(英語名も併記しておくと海外で強い)
  3. 持病・アレルギー・かかりつけ医の連絡先
  4. 保険証(またはマイナ保険証)と、旅行保険の証券番号
  5. 緊急連絡先(家族の名前と電話番号)

旅先で倒れたとき、あなたの代わりに話してくれるのが、この封筒です。
スマホの中だけに入れておくと、意識がないときに誰も開けません。
紙で持つ。これがコツです。

薬は多めに分けて持つ

 常用薬は、旅の日数+3日分が目安。
フライトの遅れや、天候による足止めは、めずらしくありません。

そして、半分をスーツケース、半分を手荷物に分ける
荷物が届かない、なくなる、という事態は、実際に起こります。

夏の旅なら、経口補水液の粉末を2袋、封筒に一緒に入れておくと安心です。

国内で具合が悪くなったら

 まず、宿のフロントに相談する
地元の診療所や当番医を教えてくれます。
夜間や休日なら、各都道府県の救急安心センター(#7119が使える地域)へ。
判断に迷うときの相談先です。

命に関わりそうなら、迷わず119番。
「旅行者だから」と遠慮する必要は、まったくありません。

海外は「保険なし」が本当にこわい

 ここは、はっきり書きます。
海外旅行保険には、必ず入ってください。

外務省の海外安全ホームページには、ハワイのICUで治療を受け、医療費が数千万円に達した事例が紹介されています。
在ホノルル日本総領事館の報告では、半年間に入院した邦人のうち、保険に入っていなかった人が多数を占め、自己負担を余儀なくされたとあります。

一方、1週間の旅行なら、保険料は数千円程度から
クレジットカードの付帯保険は、補償額が足りないことも、「利用付帯」で条件があることもあります。
証券番号と、日本語の緊急連絡先だけは、必ず封筒へ。

出発前に、外務省の「たびレジ」に登録しておくと、現地の安全情報が届き、万一のとき在外公館の支援も受けやすくなります。

「大好きなハワイ。いつも飛行機に乗ると気圧のせいで耳が痛くなる」

(あこさん・72歳女性・愛知県)

というお声もありました。
自分の弱点を知っていることも、りっぱな備えです。

封筒1枚で思いきり楽しむ

 備えは、旅を縮こまらせるためではありません。
安心を封筒に入れておけば、あとは、思いきり遠くまで行けます。
次の旅の前に、まず1枚。

<参照>
外務省 海外安全ホームページ「海外邦人事件簿 Vol.64 旅先で入院したら医療費が嵩む」(高額医療費の事例、保険加入の状況)
https://www.anzen.mofa.go.jp/jikenbo/jikenbo64.html
外務省「たびレジ(海外安全情報配信サービス)」
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/
厚生労働省「救急車の適正利用・救急安心センター事業(#7119)」 https://www.fdma.go.jp/mission/enrichment/appropriate/appropriate003.html「旅行に関する読者アンケート」(読者の声)

キラビュー編集部

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