ファッション

服はあるのに着る服がない?「90分で終わる着回しの棚卸し」

 クローゼットは、いっぱい。
なのに「着ていく服がない」。

この不思議、じつは思い込みではないようです。
環境省の調査によると、1年間に一度も着られていない服は、ひとりあたり25着ほど
タンス一段ぶんくらいが、ずっと眠っている計算になります。

新しい一着を買う前に、まずは眠っている25着を起こしてみませんか。
用意するのは、週末の90分と、大きな鏡と、少しの好奇心だけ。

ステップ1:全部出して二つの山にする

 まず、クローゼットの中身を、季節ぶんだけベッドの上に出します。
全部です。ここは思いきりよく。

そして、たった一つの質問で二つの山に分けます。

この1年で、一度でも着た?

着た服は右へ。着ていない服は左へ。
理由は考えません。
似合う似合わないも、まだ問いません。

ただ事実だけで分けます
左の山が、あなたの眠っている25着です。

「シンプル志向が高まって、眠っていた服やバッグ、靴を思いきって手放しました」

(SALAKOさん・63歳女性・神奈川県)

という声もあります。
ただ、今日はまだ手放しません。
もう少し先まで、ご一緒に。

ステップ2:残す服を3つの役に振り分ける

 右の山(着た服)と、左の山から救い出したい服を、机の上で3つの役に分けます。舞台の配役だと思ってください。

  • 土台:無地で、色に主張のないもの。黒・紺・グレー・白のボトムや、シンプルなトップス
  • 主役:柄物、鮮やかな色、印象の強いデザイン。一枚で気分が上がるもの
  • 効かせ:スカーフ、ストール、帽子、大ぶりのアクセサリー、色のある靴

理想の比率は、ざっくり 土台6:主役3:効かせ1
ここが崩れていると、「服はあるのに組めない」が起きます。

主役ばかりだと、合わせる相手がいない。
土台ばかりだと、毎日が制服のようになってしまいます。

ステップ3:15通りを写真に撮る

 ここからが本番です。
土台のボトム3本と、土台・主役のトップス5枚
掛け算すれば15通り
実際に合わせて、鏡の前で写真を1枚ずつ撮ってください。

面倒に思えるかもしれませんが、この15枚が、これから1年間のあなたの「着回し帳」になります。

朝、迷ったらアルバムを開くだけ。
買い物中に開けば、「同じような黒のカーディガンをまた買う」も防げます。

そして、写真に撮ってしっくりこない組み合わせは、たいてい「効かせ」が足りていません
首元にスカーフを一枚。
それだけで、写真の中の自分がぐっと立ち上がります。

「ウインドウショッピングをあまりしなくなり、組み合わせてうまく着回せないことが多い」

(E・Hさん・69歳女性・神奈川県)

という悩みも、写真という「見える化」で、ずいぶん軽くなります。

迷う服は3か月の「保留ボックス」へ

 さて、左の山の残り。
捨てるかどうか決めきれない服は、無理に決めないでください。

段ボールを一つ用意して、そこに入れ、日付を書いて押し入れへ。
3か月経っても一度も開けなかったら、中身を見ずにリサイクルへ出す
これが、いちばん心の痛まないルールです。

そして、残ったクローゼットにはルールを一つだけ。
ハンガーの本数を、今日の本数以上に増やさない

一枚買ったら、一枚出す。
この「一進一退」を守れるかどうかで、来年のクローゼットの景色が変わります。

眠っていた一着にもう一度出番を

「これまで敬遠していた鮮やかなグリーンのワンピースを、友人の勧めで思い切って着てみたところ大好評でした」

(Reiさん・62歳女性・東京都)

 眠っていた一着が主役になる瞬間は、新品を買ったときよりも、ずっと胸がおどるものです。
さて、今週末の90分。
まずは、全部出すところから!

<参照>
環境省「サステナブルファッション」(1年間着られていない衣類の枚数、衣類の保有・廃棄の状況) https://www.env.go.jp/policy/sustainable_fashion/
環境省「ファッションと環境へのアクション」
https://www.env.go.jp/policy/sustainable_fashion/actions/
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キラビュー編集部

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