旅行

湯上がりの30分こそ本番?「近所の湯を旅に変える入り方」

 温泉は、遠くへ行かないと入れないもの。
——そう思っていませんか。

じつは、日帰り温泉、街の銭湯、スーパー銭湯
半径10km以内に、湯船はいくつもあります。

旅の非日常を、月に何度も暮らしに引き込める
これは、なかなか贅沢な話です。

今日は、その取り入れ方と、安全に楽しむための基本をお伝えします。

入り方の基本は「41℃・10分」

 まず、体を守る話から。
消費者庁は、入浴について「湯温は41℃以下、湯につかる時間は10分まで」を目安として示しています。

理由ははっきりしています。
42℃のお湯に10分つかると、体温が38℃近くまで上がり、意識がもうろうとする危険が高まるからです。
熱いお湯に長く、は禁物。

あわせて、入浴前後にコップ1杯の水を。
そして、湯船から立ち上がるときは、ゆっくりと。
急に立つと、血圧が下がってふらつきます。

行き先は「3つの引き出し」を持つ

 日常に組み込むコツは、目的別に3つ持っておくことです。

  • 平日の午後に行く、近所の銭湯(数百円。1時間で帰れる)
  • 休日に行く、日帰り温泉(露天風呂やサウナ。半日コース)
  • 年に数回の、泊まりの温泉(非日常はここで)

近所の1つが決まると、通う頻度が上がります。
まずは、「日帰り温泉+お住まいの市区町村名」で検索
地図に3つ、印をつけてみてください。

平日の午後がいちばん静か

 温泉も銭湯も、平日の14時〜16時が、いちばんすいています。
湯船を独り占めできることも珍しくありません。

逆に、夕方以降と休日は混雑します。
静かに湯につかることが目的なら、時間帯を選ぶだけで、体験の質がまるで変わります。

湯上がりの30分こそ本番

 これがいちばんお伝えしたいこと。
温泉の価値は、湯上がりの時間にあります。

体が温まったあと、30分は、何もしない時間を用意する。
休憩処で牛乳を飲む、畳に寝転がる、外の風に当たる。
——この余白があるかどうかで、その日の充実度が変わります。

「毎日の散歩とジム通いで体を動かしている」

(KUさん・61歳女性・大阪府)

という方も、動いた日の締めくくりに、湯船と余白を。
回復の速さが違います。

今月は近所の湯に一度行ってみる

 具体的な提案を。
今週のうちに、地図で近所の銭湯か日帰り温泉を1つ見つけて、平日の午後に行ってみてください。
タオルと、着替えと、少しの小銭だけ。

41℃で10分。上がったら30分、何もしない。
それだけで、旅から帰ってきたような顔になります。

湯船はいちばん近い非日常

 遠くまで行かなくても、心と体はほどけます。
今月は、近所の湯を1つ、見つけに行ってみませんか。

<参照>
「旅行に関する読者アンケート」(読者の声)
消費者庁「冬季に多発する高齢者の入浴中の事故に御注意ください」(湯温41℃以下・10分までの目安、事故の状況) https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/caution/caution_042
政府広報オンライン「冬の入浴中の事故に要注意」(入浴時の注意点)
https://www.gov-online.go.jp/article/202111/entry-9952.html

キラビュー編集部

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